七月半ばを過ぎても梅雨はまだ明けていません。それでいて気温は三〇度をゆうに超える日があり、湿度も七〇パーセント近くあって、気温・湿度とも真夏並み!もう暑さ負けの様な訴えをされる方がおられます。
◆汗は体温調節の自然の機能◆
夏汗をかくのは人間に備わった体温調節の自然の働きで、体温を一定に保つ為の大切な機能です。従って、汗のかきかたも自然の状態に見えるのが望ましいのですが、最近は「ちょっと異常ではないか?」と思われる汗のかきかたをしている方が多くおられませんか?地球温暖化という事で、夏の気温が高くなって来ていたり、湿気も酷く、夜間も気温が下がらないという事実もあります。身体は自然の状態に対応して、ある程度までは耐えられる様にできているはずですが、現代人はそうはいかない様です。
◆快適な生活は人間を弱くしました◆ 夏の冷房、冬の暖房完備は、我が国ではどこに行っても当たり前の様に完備されていて大変ありがたい事ですが、身体の適応性の衰えはまぬがれないでしょう。それも、高齢者にかぎらず、子供・中・高校生にいたるまで適応力が落ちている様に感じます。
◆ちょっと心がけてみませんか◆
冷房の中での「超薄着スタイル」「強力な冷房の中での冷たい飲食物の摂取」は、身体の中から冷やす事により、内臓の働きが低下し、消化力が落ち、胃のもたれ・つかえ感・食欲不振、便秘もしくは下痢という不調が現れます。冷たい物と常温に近いものとをとりどりに飲食するのはどうでしょう。夜間は寝るスタイルに合わせて冷房の温度を調節してみませんか?
★冷えた内臓を温める為体中の熱が総動員します。身体の表面が冷やされると、その熱は外部に急いで出て来ますが、それが汗になるのです。