今年の秋は早めにやって来ました。九月の末には、すっかり秋本番といった状況です。
◆皆様は秋をどの様な事で感じますか？◆
私は九月末頃になると香ってくる、「きんもくせい」の香りで「ああ、秋だなあ」と実感します。秋に開花する花々は多くありますが、春の杉や檜の様な花粉の飛散は無いようで、「花粉アレルギー」の報道は聞かれません。しかし来院する方の中には鼻や喉の症状を訴えられる方がおります。
◆季節の変わり目に不調になるのは．．．◆
今年の夏の暑さは短めであったとも言え、徐々に季節が変わってきていて長い秋になりそう！
自然の気の働きが徐々に変化している事は、身体への影響も徐々にであり、 酷く体調を崩される方は多く無い様に思われますが、虚弱な体質の方、物事に敏感に反応する体質の方はそうも行かないようです。身体の気には流れがあり、上下・左右・表裏などがあって特に上下の流れの影響は大きなものです。更に、気には陰の気と陽の気がありそれぞれ特徴ある働きを持っています。この不調は体の変調として表れ、順調なら「健康」で秋を満喫できるのです。
◆上下の気の不調では？◆
自然界も身体も気の流れの調和によって健康が保たれます。例えば、陰の気は下に留まり冷えを伴います。陽の気は上に上がり熱を伴います。これらが乱れると、陰の気は下に留まれなくなり熱をおび陽に近い働きになってしまいます。花粉症の症状はその不調の表れです。それだけでなく身体の下部は、あるべき陰の気が足りなくなるため、冷えやすくなり下半身の力は弱まります。身体の中間部にある内蔵は、陰・陽の気の流れがとどこって消化器症状を表す事になります。気の流れを良くしておき秋を満喫しましょう！