2015年 夏

例年通り梅雨季に入った六月、天気予報の「週間予報」では、前半は雨の少ない予想を強調していましたが、それが事実になっている様です。しかし、局地的には天候の急変による、突風や雷雨で被害の出ている所もあり、自然の気の動き、変化は大きい様です。

◆まだまだ続く寒暖の差◆2015summer
六月半ばを過ぎたので寒暖の差があるとは思えませんが、今年は今の時期になっても、その差が体に影響を与えている様です。特に、昼と夜との差により熟睡できないとか、朝すっきりせず食欲も出ない、昼間眠いとか怠いなどを訴える方々が来院されます。その原因は、昼、湿気の多い蒸し暑さのため、冷たい水分を取り過ぎたり、夕食時に「まずは冷たいビールで一杯」と、胃はかなり冷やされています。その後、食した物の消化には時間がかかります。入浴もシャワーだけで済ませるとなれば、熱いのも寝にくいですが、胃だけが冷えていると周りが暑く感じられ、寝にくくなります。なんとかそのまま眠れたとしても、明け方冷えに負けて不調になる方も多いようです。こんな状況下では、冷たい飲食物の取り方の工夫をしたいですね。

◆もしかして今年は冷夏か?◆

この時期になっても「寒気」が南下して来る今年は、夏の暑さをもたらす気の動きが弱く、暑気が弱い、いわゆる「冷夏」になるという予測もあります。例年暑さに弱い方には朗報かも知れませんが、しかし自然の気の乱れは人の生活のリズムをも狂わせます。
ある程度汗をかく事は、新陳代謝は促進し、体の働きにはプラスになります。冷夏になると、心の安定も乱れやすく、物事への対応力も低下し消極的な生活になります。孤独にならない様、家族とはもちろん、友人知人とのお付き合いをして毎日を楽しく過ごしたいですね。若者たちが元気なのは集団で行動をしているからで、日々元気な大声を聞きながら、治療にいそしんでいる私がおります。