春分を過ぎ春本番が近しの感、心もほのかに温まって来る時です。
◆長く感じた冬でした◆
冬らしさが早めに訪れた事を感じている内に、二月が過ぎ三月に入っても冬の気の働きは弱まりを見せず、暖かい春の気とのせめぎあいが久しく続いた事からインフルエンザの流行、ノロウイルスへの感染と、我々の胸の中を不安感で満たす状況も続きました。彼岸に近ずくにつれ、春の気の働きが優位になって来た為春らしさが安定しはじめた様でもあります。
◆三月から五月には◆
この時期の定番になっている、卒業・進学・就職・転職などは関係者に様々な影響を及ぼしている様です。精神的、神経的な疲労が積み重なって、睡眠障害・神経不安感・パニック障害などに罹患する方が多くなります。また、最近では日常的にも罹患する方も増えつつあり、その様な方々には更に人間関係による葛藤が加わっている様です。
◆春の気の様に心の内も暖かく◆
人の心は簡単に冷たくもなり、暖かくもなります。この変化は僅かの条件で手のひらを反したかの様に変わります。自然界に巡って来た春の気の様に心の内の気の働きも暖かく持てれば自然界の気と調和して、緊張した心をほのぼのとさせてくれます。人の心は弱い所、強い所をそれぞれ持ち合わせており、これらは、自然界の寒さ・暑さの影響を受けて変化しやすいのが特徴です。
暖かい状態は心の緊張をほぐし、体の緊張もほぐしてくれます。通常であれば意識する事無く身体を健康に調整する能力があるのですが、一つの病となれば適切な治療が必要になります。当院では、体の働きと自然の気の働きと調和して活動できる様いろいろ工夫をしながら治療しております。