親子での来院

当院に限らず、親子で来院している方達が治療所には多いと思います。

多くは母親が前に来院していて「娘がこんな状態なのですが、このような治療はどうでしょうか?」と相談されお引き受けして治療が始まります。
 アレルギー疾患や婦人科疾患など若い人に多い疾患で、乳幼児や小学生なら母親が「行きましょう」と言えばついて来ますが、成人になるとそうは行きません。
 それぞれ納得したが半信半疑という気持ちで来院され、決死の覚悟で治療を受けるという気持ちが伝わってきます。特に初めての方はそのようです。
 先日来院した母親から「娘が月経痛が無くなった『バンザーイ!』と言って喜んでいました。」と聞かされました。
 この方は、月経周期が不安定でニ・三ヶ月ない時があり、痛みも強いと言うことで四回ほど治療しました。他に花粉症も酷い状態でもありました。二十歳の学生さんで当然痛み止めは飲んでいました。花粉の季節も過ぎ、とりあえず月経痛以外他の事でつらいことは無いので来院が遠ざかっていましたが、周期もいつの間にか一ヵ月強くらいに落ち着き、痛みも無くなっていたことに気づいたようです。
 母親も、「治療効果は日にちが経っても出るのですか?」と聞いてきましたので「そうです、直後の人もいれば気の働きが整うのに時間を要する場合もあり、日にちが経ってから改善する事はよくあります。」とお答えしました。
 もう一方はやはり、月経痛が無くて薬を飲まなくて済んだと喜ばれたのですが、この方は違う症状を訴えて来院しました。
 来院されると今現在の悪い所を熱心に伝えられます。私たちはそれらを整理して治療に役立てますが、本来なら他に、訴えないことも聞き出して把握すべきですが、この方にはそれを怠っていたため母親から話されるまで知らなかったのです。
 二回ほどの治療でしたが「そんなこともあるのですか?」と尋ねられ、「あります。」とお答えしました。
 「気の調整」は訴えられなかった症状も改善するという私たちでも驚くことがよくあります。